導入背景
東京都調布市の大手DPE工場は、当時築35年が経過し、配管には亜鉛めっき鋼管(SGP)を使用していました。
水質検査を行うと配管内の水中の鉄分値は0.5mg/lと、水道法の定める水質基準鉄分値の「0.3mg/l以下」を大きく上回る数値であり、配管内の赤錆問題が深刻な状況でした。また、配管を通る水は赤錆が溶け出し、濃い赤褐色の「赤水」になっていました。
しかし、DPE工場では従来の配管更生(赤錆を流出させる方法など)や、大規模な配管更新工事を実施することは現実的ではありませんでした。
そこで、NMRパイプテクターを採用頂くこととなりました。
NMRパイプテクターであれば配管の外側へ取り付けるだけで、配管内の赤錆改善や防止などの対策が行えます。
配管内に薬剤を流したり、配管内を傷つける懸念がないため、従来の配管更生と比べ、安全です。また、NMRパイプテクターを取り付けた後にメンテナンスを行う必要もなく、ランニングコストが掛からず、管理の手間も省けます。
配管更新では断水工事を必要とし長期の工事期間が必要な上、多額の費用が必要となります。しかし、これもパイプテクターであれば導入費用は配管更新費用と比べ5分の1〜10分の1以下に抑えることができます。
取り付けの際に断水工事は必要なく、半日〜1日程度の短期で導入が可能です。
効果検証
水質検査結果
配管内の水中の鉄分値(㎎/ℓ)
設置前 | 4日後 | 6日後 | 7年後 | |
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鉄分値(㎎/ℓ) | 0.5 | 0.2 | 0.05未満 | 0.03未満 |
NMRパイプテクターを設置してからわずか4日後から、水中の鉄分値が減少しています。1週間も経たない、設置からわずか6日後には、水道法で定められている水質基準鉄分値である0.3を下回る「0.05未満」へ見事に改善しました。
その後も、7年後、12年後、14年後に経過調査を行いましたが、NMRパイプテクターの効果が継続されているため鉄分値は同じく0.03未満と計測できる数値の最下値のままです。
水質試験検査成績書
社団法人 東京都食品衛生協会 東京食品技術研究所による水質試験検査成績書
まとめ
築35年の赤錆劣化が深刻な配管でも、NMRパイプテクターを設置してから1週間も経たないうちに、配管内の水中の鉄分値は基準値以下まで改善しました。
これはNMRパイプテクターが配管内の赤錆を黒錆に変化させることができるためです。赤錆が黒錆に変わったことで、配管内の閉塞が改善され、配管内はより強化されます。また、黒錆は水に溶け出さない性質のため、赤水も改善されます。
設置してから14年が経過した時点でも、NMRパイプテクターの防錆効果は持続されていました。配管内の状態は改善し続けています。
NMRパイプテクターより、本来20年程度で寿命を迎えるはずの配管寿命を、延命することができました。築49年の亜鉛めっき鋼管(SGP)の給水系統でも、赤錆問題や漏水問題なく、使用し続けることができています。
建物名 | 大手DPE工場 |
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所在地 | 東京都調布市 |
建物概要 | 築35年、5階建、工場 |
給水方式 | 高架水槽方式 |
設置工事 | 2000年11月16日 |
設置配管/設置数 | 高架水槽二次側給水配管(SGP管 200mm)/PT-200DS×1セット |
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