導入背景
英国ロンドンにある「スコットランド王立銀行」とは英国最大規模の大手銀行です。その内ロンドン市内のビショップスゲートにあるNo.250支店では、当時築18年が経過し、長い間、空調温水配管内に赤錆の問題を抱えていました。
赤錆対策として防錆剤の投与が行われていましたが、環境面や経済面で多大な負担がかっていました。
そこで、NMRパイプテクターが採用されることとなりました。2018年3月23日にスコットランド王立銀行の空調温水配管にNMRパイプテクターが一台設置されました。
効果検証
スコットランド王立銀行では「水質検査」によるNMRパイプテクターの効果検証をしました。「水質検査」では配管内の水を採取し、水中に溶け出している鉄分の値を計測します。NMRパイプテクターを設置する前と設置した後を比較して効果を検証していきます。
水質検査結果
NMRパイプテクターの設置前の配管内の水中の鉄分値は1.1 ㎎/ℓでした。NMRパイプテクターの設置6週間後には、鉄分値が0.41 ㎎/ℓへと減少しました。
さらに、NMRパイプテクターの設置から1年後の水質検査では、鉄分値は0.03 ㎎/ℓと微量な値にまで大幅に減少しました。
NMRパイプテクター設置期間 | 配管を流れる水中の鉄分値(㎎/ℓ) |
---|---|
設置前 | 1.10 |
2週間後 | 1.30 |
4週間後 | 1.10 |
5週間後 | 0.88 |
6週間後 | 0.41 |
7週間後 | 0.51 |
9週間後 | 0.39 |
1年後 | 0.03 |
水質分析証明書
水質分析は第三者機関へ委託しています。本件では「Chemtest Ltd.」へ委託し、証明書が発行されています。
お客様からの推薦状
推薦状の和訳文
2019年8月7日
私ども英国を代表する大手銀行の一つであるロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は、250ビショップスゲート支店において、NMRパイプテクターの性能テストを設置前後で実施いたしました。
先日も申し上げました通り、結果に大変満足いたしました。この一年に渡って当支店の空調温水配管系統(循環水)内の赤錆による鉄分値をほとんど完全に除去した結果となりました。
当支店の空調配管は作動弁、熱交換機、熱バッテリー等を通じて適切な水量が必須ですが、NMRパイプテクターによって、配管内に発生する赤錆の洗浄にかかる膨大なコストを将来的に削減することが可能となりました。
今後防錆剤の使用を中止し、引き続きNMRパイプテクターの試験結果をモニター/分析していく次第です。今後、私どもの銀行建物の多くの密閉式空調温水配管系統に、NMRパイプテクターの導入をしていく予定です。
推薦状の原文
まとめ
NMRパイプテクターにより赤錆の腐食進行が停止し、それと同時に配管内の赤錆が水に溶けない不働態の黒錆に変化しました。そのため配管内の水中に溶出する鉄分が減少しました。
今後も今までに発生した配管内部の赤錆は黒錆に還元され、黒錆化による強固な不働態の酸化被膜形成により配管内部が保護されます。
建物寿命まで配管寿命は延命することができます。
建物名 | スコットランド王立銀行 No.250 |
---|---|
所在地 | EC2M 4AA,英国,ロンドン,ビショップスゲート 250 |
建物概要 | 築18年、11階建、銀行 |
設置工事 | 2018年3月23日 |
設置配管/設置数 | 空調温水配管/PT-200DSx1セット |
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